第29回Joint Concertでの部長挨拶
2015年12月27日(日)にウインドアンサンブルオーケストラ部の定期演奏会である第29回Joint Concertを行いました。
そこで部長挨拶を行ったのですが、その内容が文章で知りたいというご要望がありましたので、ここに載せたいと思います。
部長挨拶として、少し喋らせていただきます。
音楽というものは不思議なもので、8ヶ月前私たち部員と部員とを巡り合わせました。
そしてその私たちが音を紡ぐことで、今日お越しいただいた方と私たちの出会いをたぐり寄せました。音楽が人と人を繋ぎ、そうして集まった人と人が音をつむぎ、そしてその音がまた、人と人をつなぐ……。
先輩方から受け継いだ過去を、今の楽しいひと時に変え、後輩が創る未来へと受け継いでいく……。
目には見えませんし、形にも残りませんが、音楽にはとても大きな力があって、自分の心にも人の心にも、深く、豊かな感情の波となって記憶に刻まれます。
偶然に集ったなかまと一緒に生み出した刹那の響きは、多くの時間と心が凝縮されています。
音に向き合って、作曲者の書いた音楽の上に、世界にたったひとつだけの自分の個性をのせて、楽器を通して人に伝えた心は、たくさんの時間と空間を幸せで包んだことと思います。
たくさんの苦労に心が疲れてしまうことや、時として不協和音になってしまったこともあると思います。
しかし、自分たちの活動を振り返って目に浮かぶのは、それを補って余りあるくらいの楽しい思い出であります。
私はきっと褒められるような部長ではありませんでしたが、このメンバーの部長で幸せであったことは確実です。
そして私はプレーヤーとしても、知識も技術もそして演奏も未熟で、まだまだ思ったように表現できることのほうが少ないです。
しかし、音を奏でる私たちと、そして何より、こうして演奏会に来て下さる皆さんのおかげで、我々WEOの歴史の1ページを紡ぐことが出来ました。
つたない演奏ではありましたが、練習を重ねた音に含まれる人を感動させる何かが、ほんの少しでも皆様に伝わっていれば幸いです。
最後になりましたが、本日はご来場、まことにありがとうございます。
部員一同、感謝の気持ちでいっぱいです。
短い時間ではありましたが、演奏をお聞き下さり、ありがとうございました。
あともう1曲おつきあいください。