ねいぴあの世迷い言

つれづれなるまゝに、をりをり、ぱそこんにむかひて、心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。

安い惣菜の楽しみ方

一人暮らしをしていると、テスト期間などどうしても中食*1に頼らざるを得ないことがあります。

その時に、ぶっちゃけ味のあまりよろしくない惣菜を食べなければならないことがあります。

ただ普通に食べるだけでは、あまりおいしくなく、一人で食べるには楽しさが足りません。

そんな時の私なりの楽しみ方をご紹介。

ケース1:ソースなど調味料をかける種類の場合

まず脳内ナレーションで『まずは素材の味を楽しむためにそのままでお召し上がり下さい』と流します。

次に、見た目→香りの順で惣菜をほめます。

(ex.「カラッと揚がって美味しそうですね。いかにもおいしいという自己主張をしています」「油の甘い香りがしますね」)

そして食します。

まずいです。

「しょうがない、やっぱり調味料かけないとまずいわ(笑)」ということで調味料をかけてご飯を食べ始めます。

 

ケース2:あまり好きではない種類の惣菜だが、ものは試しと買った場合

無人島で何時間か過ごした人を演じましょう。

あなたは満足にご飯を食べておらず、くたくたです。(実際は空腹で家に帰って来て、疲れています。)

『飯なぁ……これ以上動くのもな……疲れるだけだしな……』

ふと見上げるとそこには、あなたがあまり好きではないタイプの惣菜があります。

『えっ……マジかよ。なんでここに。いやいやいや、怪しいでしょ(笑)』

それでもお腹は空いています。

『冷静になれよ……って今は空腹の方が大切か。よし、食うか』

目の前のお惣菜を一口食べます。

数時間ぶりの食事。

目をつぶって、お惣菜をよく噛みます。

『ああ……意外とおいしい……

わけないです。

まずいです。

「しょうがない、まずいけどそこまででもないかも(笑)」ということで、食事のありがたさを噛みしめつつご飯を食べます。

 

ケース3:買うのが2回目以降でまずいことはもう知っている温める種類の惣菜

やさぐれた独身のおっさんになりましょう。

お惣菜をぬるいぐらいに温めます。(温めなしで、電子レンジの中に入れるだけでもいいです。)

電子レンジから出すシーンからスタートです。

電子レンジを開けながら

「ったく、俺に温けぇのはよぉ……コンビニの肉まんと缶コーヒー、んでエアコンと、電子レンジぐれえだよな……」

惣菜を取り出して、電子レンジを閉めます。

テーブルの上にドンと惣菜を置きます。

お茶を注ぐ、あるいは缶など開けて、飲み物を乱暴めに準備します。

歯で割り箸を噛み、片側を引っ張って割ります。

「いただきま……」

ぬるい(冷たい)です。

まずいです。

「……ぬりぃなあ!ちぇっ……温かさがなぁ……俺にはなぁ……お前ぐらいしか温かくしてくれねぇんだよおお!!」

ふたを閉めて(またはラップをかけて)、電子レンジで温めなおします。

ここで演技は終了です。

温まった惣菜を食べます。

まずいです。

しかし、さっきより少し温まっていい感じです。

 

ケース4:演技すら楽しめないと分かっているまずさだが、値段ゆえに買ってしまったどうしょうもない惣菜

卵アレルギーの方はごめんなさい。

この方法を試すことができません。

 

手順

1.マヨネーズをかけます。

以上

 

マヨネーズの味がします。

『あ、これがマヨネーズの味か』と再確認できます。

どうせそのまま食べてもまずいことが分かっているのですから、マヨネーズがお嫌いの方でも大丈夫です。

ここで考えてみます。

マヨネーズを味わって食べたことがありますか。

改めてマヨネーズとはどのような味なのか感じ取ってみます。

そもそもちゃんと卵の味はしますかと。

お酢の味は感じ取れますかと。

そもそもマヨネーズとはなんなのだろうと。

その独特の質感、独特の味……。

マヨネーズという言葉の響き。

なんでマヨネーズなんて名前にしたのか。

そもそも何語なのか。(フランス語です。)

消費量はどこの国が多いのか。(1位ロシア2位リトアニア3位ウクライナです。)

考え始めるとキリがありませんし、考えすぎてマヨネーズがゲシュタルト崩壊することもしばしばです。

そう考えていると惣菜はなくなっていることでしょう。

(ここまで書いておいてなんですが、私はマヨネーズが苦手です。)

 

おわりに

いかがだったでしょうか。

こうすれば一人であまりおいしくない惣菜を食べる時も少しは楽しめるのではないでしょうか。

せっかく安い惣菜です。

自分で楽しみを付加して楽しんでしまいましょう。

*1:お惣菜などを買ってきて、自宅で食べること。外食と自炊の中間の存在。